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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻11号

1993年10月発行

文献概要

技術講座 一般

糞便中にみられる寄生虫卵の検査法

著者: 宮原道明1

所属機関: 1九州大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.907 - P.912

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サマリー
 寄生虫の寄生部位は腸管が多いため,検査材料としては糞便が主である.また,肺吸虫,肝吸虫,日本住血吸虫などは腸管外の寄生ではあるが,その虫卵は糞便内に排出される.糞便内の寄生虫卵検査法は大きく直接塗抹法と集卵法に分けられるが,検査精度を高めるには遠心沈殿法を実施することが望ましい.
 遠心沈殿法には界面活性剤を用いる方法と,それを用いないホルマリン・エーテル法などがある.中でも,吸虫卵をはじめ各種虫卵を効率よく検出できるTween 80・クエン酸緩衝液法が推奨されている.線虫類の一部では濾紙培養法で得られた幼虫の形態から,相互を確実に診断することができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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