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文献概要
慢性肝炎の進展につれて肝内の線維化が進行すると,肝類洞周囲に基底膜の増生がみられる.IV型コラーゲンはこの基底膜の主要な構成成分であることから,血中IV型コラーゲンが肝線維化のマーカーの1つとみられている.血清IV型コラーゲンの測定法として,これまでにRIAによる方法があったが1),近年,モノクローナル抗体を用いたEIAによる方法が開発された2).EIA法はRIA法のような取り扱い上の制約がないことから,一般の検査室でも日常検査として採用しうる利点がある.以下,EIA法による血清IV型コラーゲンの測定についての概略を述べる.
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