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チロシンキナーゼ
著者: 長谷川秀樹1 松田道行1
所属機関: 1国立予防衛生研究所感染病理部
ページ範囲:P.936 - P.936
文献購入ページに移動 細胞の最も基本的な機能の1つは細胞外からの情報に応じて反応することである.外界からの情報は細胞表面の受容体を通して細胞内部に伝えられる.さまざまな情報のうち,細胞増殖および分化へ向かう信号を最初に受け取る蛋白がチロシンキナーゼ(チロシンリン酸化酵素)である.チロシンキナーゼの産物であるリン酸化チロシンを特異的に認識する抗体が開発されたこと,およびチロシンキナーゼに特異的に結合する蛋白群が同定されたことが契機となり,チロシンキナーゼを介する情報伝達の研究が近年,飛躍的に進んだ.
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