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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻11号

1993年10月発行

文献概要

検査ファイル

チロシンキナーゼ

著者: 長谷川秀樹1 松田道行1

所属機関: 1国立予防衛生研究所感染病理部

ページ範囲:P.936 - P.936

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 細胞の最も基本的な機能の1つは細胞外からの情報に応じて反応することである.外界からの情報は細胞表面の受容体を通して細胞内部に伝えられる.さまざまな情報のうち,細胞増殖および分化へ向かう信号を最初に受け取る蛋白がチロシンキナーゼ(チロシンリン酸化酵素)である.チロシンキナーゼの産物であるリン酸化チロシンを特異的に認識する抗体が開発されたこと,およびチロシンキナーゼに特異的に結合する蛋白群が同定されたことが契機となり,チロシンキナーゼを介する情報伝達の研究が近年,飛躍的に進んだ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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