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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻12号

1993年11月発行

文献概要

マスターしよう検査技術

マイクロウェーブを利用した病理組織標本の作りかた

著者: 五十嵐久喜1 加茂隆春1 太田勲2 椙村春彦1 喜納勇1

所属機関: 1浜松医科大学第一病理 2実験実習機器センター電子顕微鏡室

ページ範囲:P.1011 - P.1016

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 マイクロウェーブ(MW)照射による生物試料固定が1970年にMayers1)によって報告されて以来,今日まで数多くの研究が行われてきている2〜3).MW固定とは2,450MHzの電磁波によって分子運動を活発化させ,それに伴い,組織の蛋白を熱凝固させる方法である.この固定の最大の利点は,形態および抗原性の保持に優れる一方,光顕ならびに電顕標本の固定時間が大幅に短縮となったことであり,したがって,日常病理診断業務の迅速化に役立つものと思われる.最近では,MWを使った染色法や,加熱処理で抗原性の回復を図る4)など応用範囲も広い.現在,医科学専用機(BIO-RAD社,日新EM社,.エイコー社など)が市販されているが,本稿では,一般家庭用電子レンジを利用した,光顕および電顕標本の固定,免疫組織化学における抗原性の賦活化などについて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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