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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻13号

1993年12月発行

文献概要

病気のはなし

シェーグレン症候群

著者: 山内康平1

所属機関: 1島根医科大学第三内科

ページ範囲:P.1050 - P.1059

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サマリー
 シェーグレン症候群は眼と口腔の乾燥症状を示す非特異的慢性炎症性疾患である.唾液腺や涙腺を主とする外分泌腺全般を標的とした原因不明の自己免疫疾患とされている.涙の分泌減少による眼の症状と唾液分泌低下による口腔症状が主体であるが,関節痛や筋痛,発熱やレイノー現象など症状も多彩である.呼吸器,消化器病変を伴うことも多く,甲状腺炎,婦人科疾患,低カリウムや耐糖能低下も合併しやすい.圧倒的に女性に好発し,検査上,アルカリ尿,腎尿細管障害,血算では白血球減少,貧血,時に血小板減少,血沈の亢進,高γ-グロブリン血症,自己抗体ではリウマトイド因子や抗核抗体など多彩に陽性を示し,抗SS-A抗体や抗SS-B抗体が本症に特異性が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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