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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻13号

1993年12月発行

文献概要

検査法の基礎

Helicobacter pyloriの検査法

著者: 後藤陽一郎1 松本悠輝2 久保田利博2 藤岡利生2 那須勝2

所属機関: 1大分医科大学臨床検査医学 2大分医科大学内科学第二講座

ページ範囲:P.1061 - P.1066

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サマリー
 Helicobacter pyloriは,1983年に初めてヒトの胃粘膜から分離培養され,その後多くの研究者によりH.pyloriと胃・十二指腸疾患に関する研究が行われてきた.本菌は,極多毛性(3〜6本)の鞭毛を有するらせん状のグラム陰性桿菌である.分離培養は微好気高湿度環境下で,37℃,3〜5日と長期間必要である.そのため迅速診断法として,本菌の持つ強いウレアーゼ活性を利用するrapid urease test,14Cまたは13C尿素呼気検査法,CLOテストなどがある.また胃液中のアンモニア濃度を測定したり,ELISA法による血中抗体価は有用な補助診断法となる.
 本稿ではH.pylori感染症を診断するための種々の検査法について概説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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