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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻13号

1993年12月発行

文献概要

技術講座 血液

血小板放出能

著者: 尾崎由基男1 矢冨裕1

所属機関: 1山梨医科大学臨床検査医学講座

ページ範囲:P.1075 - P.1079

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サマリー
 血小板には,濃染顆粒,α顆粒などの顆粒成分があり,刺激に応じて顆粒内容を放出する.濃染顆粒には,ADP,セロトニンなどが含まれ,またα顆粒には,β-トロンボグロブリンや種々の成長因子が含まれる.これらの物質が,血小板外へ放出される程度を測定するのが血小板放出能であり,血小板凝集能測定とともに,血小板機能を評価するうえで重要な検査である.血小板機能低下が疑われる症例で,刺激による顆粒内容放出能を検討する場合,濃染顆粒内容放出を測定することが多い.種々の血栓性疾患などにおける生体内の血小板活性化を評価するには,α顆粒内容が適している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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