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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻13号

1993年12月発行

文献概要

検査ファイル

β-ラクタマーゼの新しい分類

著者: 澤井哲夫1

所属機関: 1千葉大学薬学部

ページ範囲:P.1118 - P.1118

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[1]酵素の分類と名前
 約100年前,Buchnerがアルコール発酵酵素を酵母細胞から抽出して以来,多くの酵素が発見されてきた.新酵素の名前は研究者によりさまざまに付けられたため,同一酵素が2つ以上の名を持つなど混乱があった.1961年以来,国際生化学連合の系統的酵素命名法により明確に分類・命名されている.この分類では,酸化還元反応や加水分解反応などの酵素反応の種類により6群に大別され,さらに3段階の分類が行われる.酵素には4組の数値を持つenzyme code(EC)が付けられる.加水分解酵素(ヒドロラーゼ)に属するβ-ラクタマーゼのEC番号はEC 3.5.2.6である.また,各酵素は公式な名前である系統名が付けられ,β-ラクタム剤のβ-ラクタム環を加水分解する酵素の系統名はpenicillin amido-β-lactamhydrolaseである.β-ラクタマーゼはこの酵素の慣用名である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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