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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻13号

1993年12月発行

文献概要

トピックス

IgA腎症の増悪因子

著者: 竹林茂夫1 福崎誠1

所属機関: 1福岡大学医学部第二病理学教室

ページ範囲:P.1124 - P.1126

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 成書には表に掲げるものがIgA腎症(IgAN)の増悪因子とされているが1),われわれは過去25年間の思春期に発症したIgAN 3,000余例の長期予後支配因子の検討を行って以下のことを明らかにしている2)
 IgANの予後を決定する最も大切な因子は初回生検時の糸球体の不可逆性巣状硬化病変の程度である.図1-Aに糸球体病変を5度分類し,各群に属する症例数の頻度をみると,Group 1(G. 1):50.3%,G. 2:26.7%,G. 3:11.3%,G. 4:7.7%,G. 5:4.2%となり,この率は施設により多少変動するが,IgAN生検例の半数は微少変化群である.糸球体硬化病変の増加に伴い,症例数は激減する.男女差は重症のG. 5で男性に多いが,そのほかでは性差はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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