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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻2号

1993年02月発行

検査法の基礎

病理診断における免疫組織化学と電子顕微鏡の意義—軟部組織腫瘍診断を中心として

著者: 亀井敏昭1 佐久間暢夫2 石原得博2

所属機関: 1山口県立中央病院病理科 2山口大学医学部第一病理

ページ範囲:P.111 - P.117

文献概要

サマリー
 病理学的検査は炎症や腫瘍などの確定診断に威力を発揮する.最近は免疫組織化学や電子顕微鏡的観察がこの分野にルーチンに応用されるようになり,ことに軟部組織腫瘍などの確定診断には,これら2つの検査法が有効とされる症例も少なくない.
 本稿では,病院病理の現場で経験する軟部組織腫瘍について,どのような蛋白が腫瘍マーカーとして利用されているかについて述べた.また,電子顕微鏡的所見の一般的知識とともに,これらの所見が診断根拠となるような軟部組織腫瘍の例を挙げ,その電顕所見を具体的に示した.この2つの検査法は専門的知識に加え,訓練された技術を必要とする.したがって,これらの方法を診断困難な症例に対して応用する際には,それぞれの検査の特徴と限界を十分に認識する必要性があることを強調したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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