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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻2号

1993年02月発行

文献概要

明日の検査技師に望む

診察室から検査室へのメッセージ

著者: 田代祐基12

所属機関: 1熊本県医師会 2帯山中央病院

ページ範囲:P.118 - P.118

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 医師会検査センターの担当理事として,臨床検査業務の現場に接して以来20年近くにもなりますが,その間の臨床検査技術の進歩には目をみはるものがあり,マニュアル検査からコンピュータ制御によるオートアナライザーの自動化検診の普及,そして免疫学的診断,DNA診断から高血圧や糖尿病などの体質遺伝子診断の技術までイノベーションが行われてきました.しかし,残念なことにプライマリケアの現場では,それらの新技術を自由に駆使するには至らず,高度先進医療と一般診療レベルとの解離現象が始まっています.今後はプライマリケアの現場にも生涯研修として新しい検査に関する知識と技術革新が導入されなければなりません.地域医師会の共同利用施設である医師会検査センターを拠点として,関連大学の学際的な支援のもとに医師会,臨床検査技師会,試薬業界,特殊検査業界などが力を合わせて新技術の開発や教育普及に努力すれば,高齢化の進む開業医師の日常診療技術レベルを著しく高めることは確実でしょう.私どもが日ごろ,外来の患者さんを診ながら必要と思われる検査をオーダーし,そのデータが診察室にフィードバックされるまでの間にはいろいろな出来事があります.いささか一方的な検査室への注文ではありますが,担当の検査技師さんにメモを渡していたものを以下にまとめてみました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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