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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻2号

1993年02月発行

文献概要

技術講座 血液

メトヘモグロビン測定法

著者: 渡辺清明1 新谷松知子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.125 - P.128

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サマリー
 メトヘモグロビンはヘモグロビンの中の鉄が酸化すると生じる.
 通常は身体の中では,メトヘモグロビンができても還元酵素によってヘモグロビンに変換される.しかし,ある種の遺伝性の還元酵素の欠損や薬物の誤った服用,化学物質の暴露などによってメトヘモグロビンが血液中に増加する.メトヘモグロビンが増加すると,臨床的にはチアノーゼをみるようになる.
 メトヘモグロビンの血液中の濃度を測定することにより,メトヘモグロビン血症を診断できる.
 ここでは,メトヘモグロビン測定の原理,方法の実際,臨床応用について述べ,併せてメトヘモグロビン血症を認める疾患について概説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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