文献詳細
文献概要
マスターしよう検査技術
免疫固定法
著者: 小林理1 峰岸紀子1
所属機関: 1東京都済生会中央病院臨床検査科
ページ範囲:P.205 - P.210
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免疫固定法(immunofixation;IF)は1969年Alperが工夫し,1976年RitchieらがM蛋白の同定に利用し,臨床検査として応用されるようになった1,2).
IFは試料を支持体上で電気泳動後,目的とする蛋白に直接,抗血清を作用させ,泳動されたその位置に不溶性の免疫複合体(沈降帯)として固定(免疫固定)し,抗原抗体反応にあずからなかった余剰蛋白を洗浄除去した後,沈降帯のみを染色検出する方法で,簡便・迅速で検出感度が極めて良い利点を持ち,M蛋白同定においてIgM型のL鎖の同定,M蛋白帯が2本以上認められる場合,M蛋白量微量の場合,特に有用である2,3).
免疫固定法(immunofixation;IF)は1969年Alperが工夫し,1976年RitchieらがM蛋白の同定に利用し,臨床検査として応用されるようになった1,2).
IFは試料を支持体上で電気泳動後,目的とする蛋白に直接,抗血清を作用させ,泳動されたその位置に不溶性の免疫複合体(沈降帯)として固定(免疫固定)し,抗原抗体反応にあずからなかった余剰蛋白を洗浄除去した後,沈降帯のみを染色検出する方法で,簡便・迅速で検出感度が極めて良い利点を持ち,M蛋白同定においてIgM型のL鎖の同定,M蛋白帯が2本以上認められる場合,M蛋白量微量の場合,特に有用である2,3).
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