文献詳細
検査データを考える
文献概要
はじめに-ST上昇とは
心電図のST間部は,正常では心室に興奮がおおむね一様にゆきわたった時期に当たるので,簡単にいえば電気的にはゼロ,したがってほほ零線(T-Pレベル,基線,等電位線ともいう)上にある.
ST間部の等電位線からの偏りをST偏位(ST deviation)といい,そのうち陽性(上向き)側への偏位をST上昇(ST elevation),陰性(下向き)側への偏位をST下降(ST depression)という.ST偏位はその機序により,一次性(心室筋の膜電位変化によるもの)と二次性(心室内興奮伝播過程の異常に伴うもの)とに分けられる.
心電図のST間部は,正常では心室に興奮がおおむね一様にゆきわたった時期に当たるので,簡単にいえば電気的にはゼロ,したがってほほ零線(T-Pレベル,基線,等電位線ともいう)上にある.
ST間部の等電位線からの偏りをST偏位(ST deviation)といい,そのうち陽性(上向き)側への偏位をST上昇(ST elevation),陰性(下向き)側への偏位をST下降(ST depression)という.ST偏位はその機序により,一次性(心室筋の膜電位変化によるもの)と二次性(心室内興奮伝播過程の異常に伴うもの)とに分けられる.
掲載誌情報