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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻3号

1993年03月発行

文献概要

検査ファイル

HBV—アルブミンレセプター

著者: 飯野四郎1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター

ページ範囲:P.227 - P.227

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 HBs抗原陽性血の中のあるものにヒトアルブミンをグルタールアルデヒドで重合させてヒツジ赤血球に付着させたものを凝集させるものがあることは1972年に松橋直らによって見いだされた.その後1970年代の終わりになって,上記のポリアルブミンレセプター(poly human serum albumin recepter;PAR)活性はHBe抗原陽性血に認められ,さらに検討すると,この活性はB型肝炎ウイルス(HBV)粒子やHBe抗原陽性例のHBs抗原粒子に認められ,HBs抗原粒子でも,HBV遺伝子のpre-S2遺伝子から作られたHBs抗原(pre-S2抗原)に局在していることが明らかにされた.
 一方,ヒトの流血中には老化したアルブミンが重合してポリアルブミン(PA)として存在し,これが肝細胞表面にあるPARに結合して,肝細胞の中へ取り込まれて,処理されているという考えがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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