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麻疹viral sheddingの期間
著者: 目黒英典1
所属機関: 1帝京大学市原病院小児科
ページ範囲:P.231 - P.232
文献購入ページに移動これまで,麻疹のウイルス分離については1957年に報告された成績が多くの成書の基になってきた3).すなわち,発疹出現前48時間から,発疹出現後32時間までは咽頭ぬぐい液や末梢血(全血)から分離できるが,発疹出現後36時間以降は分離できなくなるというものである.血中抗体の出現によりMVは急速に体内から消失すると考えられてきた.しかし,臨床的経験から,カタル期の始まりから発疹出現後3〜4日は感染力があることがわかっており,臨床経験とウイルス分離成績には食い違いがあったのである.
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