icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻4号

1993年04月発行

文献概要

検査法の基礎

電子顕微鏡観察に用いられる凍結技法

著者: 鈴木季直1

所属機関: 1帝京大学医学部第二生理学教室

ページ範囲:P.311 - P.318

文献購入ページに移動
サマリー
 細胞が多量の水を含むことは細胞がその機能を十分に発揮するために重要な意味を持っており,細胞の機能と構造を研究する場合には水を含む生きたままの状態の細胞を対象にするのが最も望ましいことである.しかし,水を含んだ細胞をそのまま電子顕微鏡で観察することは基本的に難しく,その結果,できる限りその状態に近い細胞を観察するための凍結技法が開発された.どのようにすればできる限り生きた状態に近い細胞の凍結ができるのかということを明らかにするために初めに凍結の原理について解説し,次に,急速凍結法の実際とさまざまな凍結技法の応用によりどのような電子顕微鏡による観察がなされているかについて概説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?