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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻4号

1993年04月発行

文献概要

技術講座 血液

出血時間と凝固時間

著者: 新倉春男1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院内科血液

ページ範囲:P.327 - P.332

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サマリー
 出血時間は主に血小板の機能を反映する検査であり,特に血小板機能異常症のスクリーニングとして有用な検査である.わが国で広く行われるDuke法は簡便であるが,再現性や感度に間題がある,切創の大きさを一定にするように工夫されたテンプレート法やシンプレート法は感度,再現性ともに優れており,利用する施設が増えている.特にシンプレートは市販されており,操作も容易であるので,血小板機能のスクリーニング検査として普及が望まれる.凝固時間は内因系凝固反応を反映する検査であり,特に第XII,Ⅸ,Ⅷ因子の低下を反映するが,手技,器具が簡便である反面,検査成績のバラツキや感度が低いなどの問題があり,凝固スクリーニング検査としてはその地位を部分トロンボプラスチン時間に譲っているのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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