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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻4号

1993年04月発行

文献概要

生体のメカニズム 脂質代謝・4

コレステリルエステル転送蛋白(CETP)

著者: 木下誠1

所属機関: 1帝京大学医学部第一内科

ページ範囲:P.363 - P.366

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はじめに
 血清中の脂質は,リポ蛋白と呼ばれる種々の大きさの球状の構造物を形成して血液中に存在する.これらのリポ蛋白の代謝には,血液中に存在する種々の酵素〔リポ蛋白リパーゼ(lipoprotein lipase),肝性トリグリセリドリパーゼ(hepatic triglyceride lipase;HTGL),レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(lecithin:cholesterol acyltransferase;LCAT)〕が関与していることが知られている.コレステリルエステル転送蛋白(cholesteryl ester transfer protein;CETP)もリポ蛋白代謝をつかさどる,血液中に存在する蛋白の1つである.この蛋白は別名lipid transfer protein(LTP)と呼ばれることもある.
 最近CETPの欠損した病態が見つかり,その特異なリポ蛋白像から,CETPの生理的役割が注目を集めている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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