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人工内耳
著者: 舩坂宗太郎1
所属機関: 1東京医科大学耳鼻咽喉科学
ページ範囲:P.372 - P.373
文献購入ページに移動人工内耳(cochlear implant)は,聾患者に会話能力をよみがえらせるという点で画期的な新医療である.今までは手話とか筆談でしかできなかった患者が,人工内耳を付けるとわずか2か月のリハビリテーションで会話が一応可能となる.彼らは生きる喜びを得たと一様に述べており,聾,つまり音声による会話もできず,外界の音とまったく遮断されているという苦痛が健聴者には計りしれないほど大きいことを痛感させられている.
ここでは,人の言語聞き取りのしくみ,われわれが用いている22チャンネル人工内耳の構造,そして装用患者の言語聞き取り能力について解説しよう.
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