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文献概要
増刊号 臨床化学実践マニュアル I.緊急検査への対応
1.電解質
著者: 中井利昭1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系臨床病理
ページ範囲:P.12 - P.15
文献購入ページに移動はじめに
われわれの体の大部分を占める体液は水はもちろんのこと,電解質が重要な成分になっており,この水・電解質が一定レベルに保たれており,はじめて生体のホメオスターシスは維持され続ける.すなわち,体の調節系のセンサ→シグナル→効果発現(主として腎で)という一連の機能連関によって,水・電解質の恒常性が保たれている.本稿では,電解質異常としてナトリウム(Na),カリウム(K),カルシウム(Ca)を取り上げるが,正しい検査,診断へのアプローチを立てるには,水・電解質代謝の病態生理の理解なくしては不可能である.
われわれの体の大部分を占める体液は水はもちろんのこと,電解質が重要な成分になっており,この水・電解質が一定レベルに保たれており,はじめて生体のホメオスターシスは維持され続ける.すなわち,体の調節系のセンサ→シグナル→効果発現(主として腎で)という一連の機能連関によって,水・電解質の恒常性が保たれている.本稿では,電解質異常としてナトリウム(Na),カリウム(K),カルシウム(Ca)を取り上げるが,正しい検査,診断へのアプローチを立てるには,水・電解質代謝の病態生理の理解なくしては不可能である.
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