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増刊号 臨床化学実践マニュアル II.日常検査における異常値への対応 2.蛋白質成分
(5)免疫蛋白—免疫グロブリン
著者: 大竹皓子1
所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.76 - P.78
文献購入ページに移動 免疫グロブリンにはIgG,IgA,IgM,IgDとIgEの5種類のクラスがあり,それらは,1対のL鎖と1対のH鎖の4本のペプチドがS-S結合した基本構造を持っている.そして,さまざまな抗原に結合する抗体活性を持っているため,抗原と結合する部位のアミノ酸配列が少しずつ異なる不均一性(多クローン性)のある蛋白質の集団で,電気泳動ではβ位からγ位にかけて広く分布する.
免疫グロブリンは,生体の体液性免疫を担う蛋白であり,その増減や単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)の出現は免疫系の異常を反映するので,この測定は免疫異常を伴う疾患の診断に重要な検査である.
免疫グロブリンは,生体の体液性免疫を担う蛋白であり,その増減や単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)の出現は免疫系の異常を反映するので,この測定は免疫異常を伴う疾患の診断に重要な検査である.
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