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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻5号

1993年04月発行

文献概要

増刊号 臨床化学実践マニュアル 話題 1.実試料標準物質

コレステロール標準血清

著者: 桑克彦1 梅本雅夫2

所属機関: 1筑波大学医療技術短期大学部 2(財)化学品検査協会

ページ範囲:P.78 - P.78

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 近年成人病対策の一環として血中コレステロール濃度が重視され,信頼のおける測定値を得ることが,重要な課題となっており,臨床検査における日常法の正確さの基準となる標準物質が要望されていた.
 しかしよく知られているとおり,凍結乾燥した血清はリポ蛋白質が変性しているので,脂質測定の標準物質には適していない.これはリポ蛋白質の変性によりその内部にあるコレステロール,コレステロールエステルのミセル化が新鮮血清と異なるため,コレステロールエステルの分解反応速度が遅くなったり,完全に分解しないなど,新鮮血清と異なった挙動を示す結果,標準物質として役に立たたないためである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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