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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻5号

1993年04月発行

文献概要

増刊号 臨床化学実践マニュアル II.日常検査における異常値への対応 3.含窒素成分

(4)尿酸

著者: 信岡学1

所属機関: 1旭川医科大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.94 - P.96

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 プリン(purine;Pur),ピリミジンヌクレオチド(pyrimidine nucleotide)はDNA,RNAのモノマー前駆体として知られている.このうち,プリン塩基であるアデニン,グアニン,ヒポキサンチンおよびキサンチンの最終代謝産物として尿酸(uric acid)が生成される.
 尿酸はpH6.5よりアルカリ側で主として尿酸Na塩として存在し,一部はアルブミンにも結合している.尿酸Naの溶解度はpH7.4では約7.0mg/dlといわれ,これ以上の濃度では組織への沈着が起こりやすく,関節炎を伴う痛風が代表的な疾患である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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