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文献概要
増刊号 臨床化学実践マニュアル III.感染予防と医療廃棄物の処理
2.消毒法
著者: 小栗豊子1
所属機関: 1順天堂大学付属病院中央臨床検査室
ページ範囲:P.204 - P.208
文献購入ページに移動はじめに
「消毒」と「滅菌」の用語は厳密には区別して定義づけられているが,微生物を不活化するために用いられる点では共通している.オートクレープによる高圧蒸気滅菌は滅菌法の1つであるが,「焼却」に次ぐ最も確実な消毒法とも表現できよう.このように実務的には滅菌法も広義の消毒法に含めて用いられていることから,ここでは「滅菌・消毒法」を単に「消毒法」と表現する.
ほとんどすべての消毒法は一般細菌(芽胞ではなく,栄養型)に対して強い殺菌作用を示すが,結核菌,ウイルス,芽胞に対しては方法により差が認められる.また,各々の消毒法の用途も対象物件により向き不向きがあり,一様ではない.それゆえ,使用に際しては,「抗微生物スペクトル」と「対象物件」に適合した方法を選択することが大切である.
「消毒」と「滅菌」の用語は厳密には区別して定義づけられているが,微生物を不活化するために用いられる点では共通している.オートクレープによる高圧蒸気滅菌は滅菌法の1つであるが,「焼却」に次ぐ最も確実な消毒法とも表現できよう.このように実務的には滅菌法も広義の消毒法に含めて用いられていることから,ここでは「滅菌・消毒法」を単に「消毒法」と表現する.
ほとんどすべての消毒法は一般細菌(芽胞ではなく,栄養型)に対して強い殺菌作用を示すが,結核菌,ウイルス,芽胞に対しては方法により差が認められる.また,各々の消毒法の用途も対象物件により向き不向きがあり,一様ではない.それゆえ,使用に際しては,「抗微生物スペクトル」と「対象物件」に適合した方法を選択することが大切である.
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