文献詳細
文献概要
増刊号 臨床化学実践マニュアル 話題 2.生理活性物質
IL-2療法に伴う検査値の変化
著者: 伊藤忠一1
所属機関: 1岩手医科大学臨床検査医学講座
ページ範囲:P.231 - P.231
文献購入ページに移動 インターロイキン2(interleukin 2:IL-2)は1976年,ヒト末梢血リンパ球のPHAによる刺激培養上清中にT cell growth factorとして見いだされたもので,thymocyte mitogenic factor,killer cell helper factorなどとも呼ばれていたが,1979年に国際リンフォカイン・ワークショップにおいてIL-2という名称に統一された.1980年代初頭にはそのcDNA,およびIL-2受容体が単離され,現在では遺伝子組換え型IL-2製剤が注射用の剤形で発売されている.
IL-2は周知のごとく活性化されたT細胞によって産生分泌されるが,T細胞自身に対してautocrine的に作用し,その活性化,増殖を誘導するほか,B細胞,large granular lymphocyte,macrophageなどのIL-2Rにも結合し,これらの細胞の活性化を誘導することが知られている.
IL-2は周知のごとく活性化されたT細胞によって産生分泌されるが,T細胞自身に対してautocrine的に作用し,その活性化,増殖を誘導するほか,B細胞,large granular lymphocyte,macrophageなどのIL-2Rにも結合し,これらの細胞の活性化を誘導することが知られている.
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