検査と技術21巻5号

1993年04月発行

増刊号 臨床化学実践マニュアル

話題 1．実試料標準物質

免疫標準品

著者： 桑克彦¹ 梅本雅夫²

所属機関： ¹筑波大学医療技術短期大学部 ²（財）化学品検査協会

ページ範囲：P.256 - P.256

文献概要

　蛋白ホルモン，ワクチンをはじめ抗原抗体反応に用いられる免疫血清学的診断用の基準となるものが生物学的標準品（biological standard）といい，特に免疫反応用の診断試薬に用いられるものが免疫標準品である．
　これはまずWHOにより国際標準品が専門家集団により原基的に決められ，これが各国の指定機関に配布され，各国はこれを基に国内標準品を規格制定する．代表的な国際標準品の例を表1に，国内標準品の例を表2に示した．