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増刊号 臨床化学実践マニュアル V.分析基礎技術 3.酵素活性測定法
(1)初速度法の組み立てかた
著者: 小川善資1
所属機関: 1北里大学衛生学部臨床化学
ページ範囲:P.257 - P.260
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酵素活性を正しく測定するために定められている1つの要件が初速度測定を実施することである.初速度とは測定したい酵素が反応開始直後に示す反応速度のことである.ところが,測定方法によって,必ずしも反応開始直後に観察できる反応速度が,測定したい酵素の初速度とはならない.このため,古くは反応が直線的に進行する部分を見いだし,初速度を測定していた.しかし,このような方法では,正しい初速度測定ができない.正しく初速度の測定を行うためには,①測定したい酵素活性,②使用する共役酵素量,③反応開始後何分後に何分間測定したいのか,の3つの要素を明確にしたうえで,正しい初速度測定法を組み立てなければならない.
酵素活性を正しく測定するために定められている1つの要件が初速度測定を実施することである.初速度とは測定したい酵素が反応開始直後に示す反応速度のことである.ところが,測定方法によって,必ずしも反応開始直後に観察できる反応速度が,測定したい酵素の初速度とはならない.このため,古くは反応が直線的に進行する部分を見いだし,初速度を測定していた.しかし,このような方法では,正しい初速度測定ができない.正しく初速度の測定を行うためには,①測定したい酵素活性,②使用する共役酵素量,③反応開始後何分後に何分間測定したいのか,の3つの要素を明確にしたうえで,正しい初速度測定法を組み立てなければならない.
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