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増刊号 臨床化学実践マニュアル V.分析基礎技術 3.酵素活性測定法
(2)反応パラメーター
著者: 小川善資1
所属機関: 1北里大学衛生学部臨床化学
ページ範囲:P.261 - P.263
文献購入ページに移動 反応パラメーターを決定するうえで大切なことは,アイソエンザイムに対する考えかたである.アイソエンザイムのすべてを極力同じ活性で測定しようという考えかたと,ただ1種のアイソエンザイムを測定すればよいという考えかたである.アルカリ性ホスファターゼ(ALP),乳酸脱水素酵素(LD),アミラーゼなどは前者のごとく考えられることが多い.一方,コリンエステラーゼは特異基質が入手しやすいことと臨床的意義から偽性コリンエステラーゼのみが測定される方法が主である.いずれにしても,どのように考えるかを決めることが,一番重要なことである.
AST,ALTなどは現実問題として,ほとんど1種のアイソエンザイムしか血清中に存在しないため,この1種類のアイソエンザイムのみを対照として測定法を作成したとしても問題は生じないと思うが,ただ1種のアイソエンザイムのみを測定しようとする考えかたは現状ではあまり認められていない.このためすべてのアイソエンザイムを同一活性で求めたい場合を中心に記述したい.
AST,ALTなどは現実問題として,ほとんど1種のアイソエンザイムしか血清中に存在しないため,この1種類のアイソエンザイムのみを対照として測定法を作成したとしても問題は生じないと思うが,ただ1種のアイソエンザイムのみを測定しようとする考えかたは現状ではあまり認められていない.このためすべてのアイソエンザイムを同一活性で求めたい場合を中心に記述したい.
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