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増刊号 臨床化学実践マニュアル 話題 2.生理活性物質
インターフェロン療法と検査データの変化
著者: 飯野四郎1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学附属難病治療研究センター
ページ範囲:P.321 - P.321
文献購入ページに移動 インターフェロン(interferon;IFN)は生体に対して広汎かつ強力に作用する物質であり,そのため,多くの検査結果に大きな影響を及ぼす.
第1に血球の変化である.一般に白血球,特に好中球が減少すると記載されている.確かにIFN投与の24時間後ではそうである.しかし,これもIFN投与6〜9時間の時点でみれば好中球は増加しており,変化がないと思われているリンパ球は著明に減少している.白血球の総数は好中球とリンパ球の和にほぼ匹敵するため,増減は言明できない.この白血球の変化の原因は変動が非常に速やかなこと,骨髄の(無変化)所見から,体内分布の変化と考えるのが妥当であろう.
第1に血球の変化である.一般に白血球,特に好中球が減少すると記載されている.確かにIFN投与の24時間後ではそうである.しかし,これもIFN投与6〜9時間の時点でみれば好中球は増加しており,変化がないと思われているリンパ球は著明に減少している.白血球の総数は好中球とリンパ球の和にほぼ匹敵するため,増減は言明できない.この白血球の変化の原因は変動が非常に速やかなこと,骨髄の(無変化)所見から,体内分布の変化と考えるのが妥当であろう.
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