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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻6号

1993年05月発行

文献概要

検査法の基礎

MRSAスクリーニング培地とその使用法

著者: 林智恵子1 菅原和行1 賀来満夫1

所属機関: 1長崎大学医学部附属病院検査部微生物室

ページ範囲:P.393 - P.399

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サマリー
 MRSAスクリーニング培地には直接法と間接法の2とおりがあり,いずれの方法においてもMRSA検出用抗菌薬としては主にオキサシリン,セフチゾキシムが用いられ,薬剤耐性度を確実にとらえるために4〜7%のNaClが添加されている.直接法にはS.aureusの性状検出成分や選択剤などが加えられMDRS寒天培地,MRSA SELECTIVE AGARなどがあり,また間接法にはMRSAスクリーン寒天培地やMS寒天培地などがある.しかし,これら諸種の添加物質は,逆にMRSA自身の発育遅延や性状欠損の誘発などの問題点を提起している.このためMRSAスクリーニング培地は使用目的,培地組成,機能性を十分に熟知して正しく使用することが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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