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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻6号

1993年05月発行

技術講座 免疫

免疫複合体

著者: 安倍正博1 小阪昌明1

所属機関: 1徳島大学医学部第一内科

ページ範囲:P.413 - P.417

文献概要

サマリー
 血中免疫複合体(IC)は抗原抗体反応によって生じる産物で,補体の活性化および貪食細胞やリンパ球を介する多彩な免疫反応を惹起し,組織を損傷する作用を持っている.多数のIC測定法があるが,近年は感度が高く,精度の良いキットが普及している.今回,頻用されているClq固相法、抗Clq抗体法,抗C3d抗体法,モノクローナルリウマチ因子法およびRaji細胞法の測定原理を解説し,それらの特徴と問題点を述べた.いずれの方法も多様性に富んだICの一部分のみを認識して測定しており,測定値の解釈には注意が必要である.現時点では測定原理の異なる複数の方法でICを測定し,その臨床的意義を評価するのがよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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