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けんさアラカルト
ヒトの大脳半球の機能的,形態的非対称性の起源
著者: 小嶋祥三1
所属機関: 1京都大学霊長類研究所
ページ範囲:P.418 - P.418
文献購入ページに移動このようにヒトの大脳半球の機能には左右差がみられるが,形態的にも左右で異なっていることがわかっている.ゲシュヴィントらは音声言語に関係する左の側頭平面が右よりも大きいことを報告し,広く認められるようになった.さて,脳の機能的,形態的非対称はヒト以外の霊長類にまでさかのぼることができるのだろうか.類人猿を含め,サルがヒトのように右利きであることを十分な根拠を持って示した論文はない.
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