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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻6号

1993年05月発行

文献概要

検査データを考える

FDP

著者: 遠藤武1 久米章司2

所属機関: 1山梨医科大学附属病院検査部 2同大学臨床検査医学

ページ範囲:P.457 - P.462

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はじめに
 血管内における血液の流動性に関する最近の知見は,血管壁・血小板・凝固線溶系の相互作用により巧みにコントロールされていることを示しており,これらの機能の破綻は出血傾向や血栓傾向を生ずることになる.
 血管内では血液は固まることなく流れているが,血管壁の損傷などで凝固系が活性化されると止血血栓が形成される.血液凝固過程はフィブリノゲンのフィブリン転化で終わるが,血栓のできた状態が長期間続くことは生体にとって必ずしも都合のよいことではなく,血栓溶解機構が同時に働き,合目的的に血栓の溶解(線溶現象)が起こる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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