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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻6号

1993年05月発行

文献概要

トピックス

カテーテル感染

著者: 松野容子1

所属機関: 1山口大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.463 - P.464

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はじめに
 カテーテル感染とは,生体内へのカテーテル留置によって引き起こされる局所および全身の感染症をいうが,単にカテーテルを介した外界からの菌の侵入ということにとどまらず,その発症に至る過程には,異物として存在するカテーテルを中心として,宿主および菌のさまざまな要素が複雑に関与しており,種々の原因による感染症の中でも独特な病像を呈する.また,カテーテル感染のうち,特に経中心静脈高カロリー輸液(intravenous hyperalimentation;IVH)のための挿入カテーテルによる感染症は,今日もなお5〜15%の発生頻度とされており1),IVHの施行対象の多くが重篤な基礎疾患を持つcompromised hostであり,施行が長期間に及びやすい点からも,今日大きな問題となっている.以下にIVHをはじめとする血管内留置カテーテル感染を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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