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検査法の基礎
生体内色素の染色法
著者: 呉地剛1 井上泰1
所属機関: 1東京厚生年金病院病理科
ページ範囲:P.485 - P.491
文献購入ページに移動生体内色素は,その由来により血色素性色素と非血色素性色素に分類される.ピリルビンは前者の,メラニンは後者の代表である.ともに褐色調を呈するが,存在部位や存在様式により通常のHE染色標本でも鑑別は可能である.しかし,正確な同定には特殊染色が必要である.病理形態学では,色素の確認と同定は極めて重要である.例えば,腫瘍細胞にビリルビンが証明されれば肝細胞癌,メラニンが確認されれば悪性黒色腫の診断が下される.本稿では,血色素の生理的な基本事項を確認し,生体内色素の染色法に言及する.
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