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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻7号

1993年06月発行

文献概要

検査ファイル

分枝DNAプローブ法による遺伝子診断

著者: 北村聖1

所属機関: 1東京大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.543 - P.543

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 近年の遺伝子工学的技術の進歩により,検査診断にもDNAやRNAを検出する診断法が数多く導入されてきている.その進歩に最も貢献した技術はPCR法であり,任意の遺伝子を対数的に増幅することができるものである.それにより,遺伝子の検出感度は飛躍的に高くなったが,一方,欠点としては定量性に乏しいことがあった.さらに,これまでの技術は多くのものがRI物質を用いたり,UVによる検出を用いたりしており,一般の検査室で行いにくい点もあった.
 最近,これらの欠点を解決した新しい方法が報告されているので紹介する.分枝DNAプローブ法あるいはクリスマスツリー法と呼ばれているもので,その特徴は,①DNA,RNAどちらも検出可能である,②高感度・高特異性のある方法である,③非RI法である,④多数検体処理が可能である,⑤ELISA法の感覚で行え,操作が比較的簡単であるなどが挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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