文献詳細
文献概要
検査法の基礎
フェリチンとその測定法
著者: 小島司1
所属機関: 1虎の門病院臨床化学検査部
ページ範囲:P.577 - P.582
文献購入ページに移動フェリチンは鉄貯蔵蛋白として古くから研究されているが,臨床検査項目の1つとして導入されたのは,Addison(1972)のラジオイムノアッセイによる測定報告が発端であった.その後さまざまな免役学的測定法の開発が進み,それに伴い臨床的有用性が検討されてきている.
本稿では,血清フェリチン測定のラジオイムノアッセイ,エンザイムイムノアッセイ,ラテックス凝集反応法における,それぞれの測定原理と問題点および自動分析への応用を述べ,後半に試料の取り扱いと参考基準値について解説した.
掲載誌情報