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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻8号

1993年07月発行

文献概要

生体のメカニズム 脂質代謝・7

Lipoprotein(a)

著者: 中島啓1 山下毅1 石川俊次1

所属機関: 1防衛医科大学校第一内科

ページ範囲:P.607 - P.610

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はじめに
 リポ蛋白(a)〔lipoprotein(a);Lp(a)〕は1963年,K. Berg1)により電気泳動でβとpreβの間の,midbandとし発見され,LDL(low denslty lipoprotein)の遺伝的変異(常染色体優性遺伝)として報告された.その後は,漠然と動脈硬化の危険因子として考えられていたが,機能,構造が不明であったために,あまり重要視されていなかった.しかし,1987年J. W. McLean,Eatonら2,3)によりアポ(a)のcDNAが作製され,その構造がプラスミノゲンと著しい相同性を持つという,大変興味深いことがわかった.以後,血液凝固系に影響を及ぼすリポ蛋白として,再び注目されるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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