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共焦点レーザ走査顕微鏡画像解析システム
著者: 高松哲郎1
所属機関: 1京都府立医科大学第二病理学教室
ページ範囲:P.626 - P.627
文献購入ページに移動今日の免疫組織化学やin situハイブリダイゼーションの進歩によって,目的とする細胞や組織内での物質を特異的に染色することは,日常行われるようになってきた.しかし,これらの標本を視野全体を一度に照射する従来の光学顕微鏡で観察すると,特に光軸に沿った分解能が低いため,上下に存在する構造物からの光が目的とするものに重なり,厚い切片では微細な3次元構造がわからなくなる.
ところが,小さな励起光スポットで標本を走査し,焦点面以外からの迷光を除くピンホールを共焦点位置に置くと像のコントラストが上がる.このアイデアは最近の3次元結像理論の裏付けを得て,共焦点レーザ走査顕微鏡(レーザ顕微鏡)として実用化されてきた1,2).現在,レーザ顕微鏡によって,形・数・大きさ・位置といった3次元空間情報だけではなく,生きた細胞に応用してカルシウムなどの濃度動態を3次元で知ることも可能である3).
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