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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻9号

1993年08月発行

文献概要

技術講座 一般

尿pHの測定法

著者: 藤方理恵1 柿原良俊1 中島幹夫2

所属機関: 1愛媛県立中央病院検査部 2愛媛県立中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.725 - P.730

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サマリー
 腎臓は生体における酸塩基平衡および水電解質平衡の維持に最も重要な臓器である.体液がpH約7.4の中性に保たれるのは,主に肺での炭酸ガスの排泄と,腎臓の尿細管において過剰な酸やアルカリを尿中に排泄するという調節機構が存在するからである.通常健康人尿のpHは弱酸性に保たれ,1日平均ではpH6前後である.しかし随意尿では摂取する食物の種類や運動など身体の代謝活動の結果pH4.5〜8.5と広範にわたって変動している.臨床上尿のpHが問題となるのは,①持続的に酸性尿あるいはアルカリ尿がみられる場合 ②治療を目的として尿のpHを常にコントロールする必要がある場合などで,このようなとき,尿pH測定の臨床的意義が大きい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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