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甲状腺乳頭癌
著者: 星利良1 都竹正文1 坂本穆彦2
所属機関: 1癌研究会附属病院細胞診断部 2東京大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.731 - P.731
文献購入ページに移動甲状腺癌の組織型は,乳頭癌(papillary carcinoma),濾胞癌(follicular carcinoma),未分化癌(undifferentiated carcinoma),髄様癌(medullary carcinoma),特殊型に大別されるが,そのうち乳頭癌は,甲状腺癌の約90%を占めるといわれ,特に日本では諸外国に比較して乳頭癌の占める割合が高く,日本人の生活環境や体質と深く結びついた腫瘍の1つといえる.女性に好発し,若年から老年まで各年齢層に発生するが50歳前後にピークを見る.リンパ行性に頸部リンパ節に転移することが多いが,その予後は一般に良好であり,10年生存率は約80%である.
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