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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻9号

1993年08月発行

文献概要

マスターしよう検査技術

病理標本の作りかた[2]

著者: 久光亜弥子1 大平嘉一1 町並陸生1

所属機関: 1東京大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.735 - P.740

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はじめに
 薄切とはブロックからできるだけ人工的変化が加わらないように希望の厚さの標本を作り出すことである.切片が厚かったり,見たい面が出ていなかったり,キズやゴミがあったりすると後の手技をどんなにきちんと行っても良い標本は作りにくく,また組織学的検索に支障をきたしてしまう可能性もある.そのため,薄切は標本のできふできを決める最も重要な要素の1つである.
 できるだけきれいな標本を短時間でコンスタントに作り出せるようになるには,まず器具に触れてみて実際に数多く薄切を手がけることが大切である.そのとき,各ブロックのどこの何が知りたいのかということを頭に入れて,各々が工夫して最も良いという方法を見つけ出せるよう,鍛練するとよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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