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文献概要
はじめに
免疫組織化学的染色の技法は,1955年,ハーバード大学のCoonsによって蛍光抗体が考案されたことに端を発し,発展してきた.パラフィン包埋されたホルマリン固定組織においても,酵素抗体法などを用いることにより,種々の抗原の局在を組織切片上で容易に知ることができるため,現在では日常の病理診断に欠くことのできない手法として定着している.
しかし,骨組織や石灰沈着の強い材料などでは,通常脱灰操作が必要となる.一般に,脱灰操作が強酸性の溶液中で行われるため,脱灰処理された標本を用いた場合,免疫組織化学的染色の染色性が低下すると考えられているように思われる.
免疫組織化学的染色の技法は,1955年,ハーバード大学のCoonsによって蛍光抗体が考案されたことに端を発し,発展してきた.パラフィン包埋されたホルマリン固定組織においても,酵素抗体法などを用いることにより,種々の抗原の局在を組織切片上で容易に知ることができるため,現在では日常の病理診断に欠くことのできない手法として定着している.
しかし,骨組織や石灰沈着の強い材料などでは,通常脱灰操作が必要となる.一般に,脱灰操作が強酸性の溶液中で行われるため,脱灰処理された標本を用いた場合,免疫組織化学的染色の染色性が低下すると考えられているように思われる.
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