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三重鎖DNAとその応用
著者: 西川直子1 木山亮一1
所属機関: 1東京大学分子細胞生物学研究所
ページ範囲:P.760 - P.762
文献購入ページに移動三重鎖DNAは,二重鎖DNAのようにゲノム全体にあてはまる構造ではなく,一部分のホモプリン・ホモピリミジン(またはそれに近い)配列と呼ばれる一方の鎖にプリン塩基(GまたはA),他方の鎖に相補的なピリミジン塩基(TまたはC)が並んだ特殊な配列で形成される.三重鎖はここに3本目の鎖,ホモプリンまたはホモピリミジンの配列が結合して形成される.またこの塩基の組み合わせもさまざまで,例えば図1-bに示したT・AT(3本目の鎖・もとの二重鎖DNA)やC+・GCのほかにG・GC,G・TA,A・ATなどが報告されている.
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