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文献概要
はじめに
日常のアイソザイム検査では,酵素結合性免疫グロブリンなどの異常パターンがまれながら観察される.酵素結合性免疫グロブリンは,酵素蛋白よりも免疫グロブリン側に異常があることがわかっているが,酵素結合性を示す免疫グロブリンは全体のごく一部であり,それを精製し性状について検索することは非常に困難である.カウンター(counter)親和電気泳動法とは,その問題に対処し,微量な試料で酵素蛋白と免疫グロブリンとの親和性を確認するために考案された1つの分析法1)である.ここでは,カウンター親和電気泳動法の原理や操作法,特徴などについて,LDH結合性免疫グロブリン(以下LDH-Ig)を例に述べる.
日常のアイソザイム検査では,酵素結合性免疫グロブリンなどの異常パターンがまれながら観察される.酵素結合性免疫グロブリンは,酵素蛋白よりも免疫グロブリン側に異常があることがわかっているが,酵素結合性を示す免疫グロブリンは全体のごく一部であり,それを精製し性状について検索することは非常に困難である.カウンター(counter)親和電気泳動法とは,その問題に対処し,微量な試料で酵素蛋白と免疫グロブリンとの親和性を確認するために考案された1つの分析法1)である.ここでは,カウンター親和電気泳動法の原理や操作法,特徴などについて,LDH結合性免疫グロブリン(以下LDH-Ig)を例に述べる.
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