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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻1号

1994年01月発行

文献概要

トピックス

ホルター心電図によるST変化の新しい表現方法

著者: 原正壽1 金子睦雄2

所属機関: 1聖マリアンナー医科大学第二内科 2フクダ電子(株)システム部

ページ範囲:P.82 - P.83

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 ホルター心電図におけるST変化は,主に虚血性心疾患の診断に利用されている.しかし,ST部分は虚血のほかにもさまざまな要因で変化する.したがって,労作性狭心症にみられる虚血性ST変化(下向型ST下降)や,異型狭心症および急性心筋梗塞に発現するST上昇を的確に表示する必要がある.このため,STレベル(高さ)だけでなくSTスロープ(傾き)のトレンドグラムの変化様式を観察し,虚血性ST変化を検出する方法が最も一般的である.この方法は,STの変化を表示する方法として画期的なものだが,2種類のパラメータから判別を行うため,判読に経験を要する.また,波形の詳細な変化が観察できないため,体位性ST変化あるいは心拍依存性ST変化などの非虚血性ST変化との鑑別が,ときとして困難となる場合がある.そこで,最近ST変化の経過のみならず,ST部分の形状を時系列表示する試みがされている.ここでは,新しい2種類のST表示法を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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