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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻10号

1994年09月発行

病気のはなし

疥癬

著者: 田辺恵美子1

所属機関: 1東邦大学医学部付属佐倉病院皮膚科

ページ範囲:P.764 - P.767

文献概要

サマリー
 疥癬はダニの一種である疥癬虫が皮膚に寄生することにより起きる感染症である.直接接触によるものと,寝具や衣類を介しての感染がある.最近では,家庭内感染のほか,病院内感染や施設内での集団感染が問題となっている.夜間の激痒を伴う丘疹,結節,特に指間の疥癬トンネルや外陰部の結節が特徽的である.治療はクロタミトン軟膏,安息香酸ペンジルローション,γ-BHCを全身に塗布する.感染の可能性があった者は症状の有無にかかわらず,全員の予防的治療が必要である.ノルウェー疥癬患者は感染力が強く集団発生の感染源になりやすいので注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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