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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻10号

1994年09月発行

明日の検査技師に望む

検査技師の選ぶべき道

著者: 吉原博子1

所属機関: 1大阪府立病院臨床検査科

ページ範囲:P.768 - P.768

文献概要

 私は,医学部を卒業後もうそろそろ30年近くなりますが,そのうち約1/3の期間は,生化学をかじり,その後,臨床医として主として内科診療に携わり,6年ほど前から検査科を預かるようになって検査科の側から物を見るようになりましたが,この厳しい医療を取り巻く情勢の中で生き残っていく検査技師の条件とは何なのかと時々考えさせられます.まだ確たる結論の出ないままおぼろげな姿に折々修正を加えつつ明日のあるべき検査技師の姿に思いをはせています.
 医師や看護婦と違って職種としての歴史が浅く臨床検査技師でなければしてはいけない仕事が限定されていない現状では,医療界の必要に応じて臨床検査技師の職務内容は変わっていくものと思われますが,単に周囲の要請に押し流されるのではなく,他の職種の人にはできないわれわれ検査で食べているものにしかできない道をわれわれ自身が選んで確立していかなければならないと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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