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技術講座 病理
組織内に沈着した微量金属の組織化学的検出法
著者: 鷲見和1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学化学教室
ページ範囲:P.787 - P.792
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金属の組織化学的検出法を,①塩形成法(硫化銀法を含む),②キレート法に大別して,特にキレート法を中心に解説した.各々の方法の染色の原理を解説し,染色法に要求される条件として①特異性(選択性),②鋭敏性,③局在性を挙げて説明した.さらに特異性の高い染色剤がなかなか得られないことから標的金属の分別法に言及し,妨害金属のマスキング剤としてはポリリン酸塩が有効であるなどを解説した.さらに,鉄,銅,アルミニウム,亜鉛,水銀,カルシウム,クロムなどについて,古くから使われてきた代表的な染色方法を紹介した.
金属の組織化学的検出法を,①塩形成法(硫化銀法を含む),②キレート法に大別して,特にキレート法を中心に解説した.各々の方法の染色の原理を解説し,染色法に要求される条件として①特異性(選択性),②鋭敏性,③局在性を挙げて説明した.さらに特異性の高い染色剤がなかなか得られないことから標的金属の分別法に言及し,妨害金属のマスキング剤としてはポリリン酸塩が有効であるなどを解説した.さらに,鉄,銅,アルミニウム,亜鉛,水銀,カルシウム,クロムなどについて,古くから使われてきた代表的な染色方法を紹介した.
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